10月9日のGLfes39に向けて新刊を準備しています。こちらは基本的には印刷会社さんに頼んでいるので後は到着待ちですが、既刊の方をこちらに書きながら作ろうかなと思っています。
版組
小説同人誌、何で書かれるのが普通なんでしょう。InDesign?Pages?一太郎?
残念LuaLaTeXだ。
この記事はLaTeXユーザー向けに何かするものではないので詳細は詳しい他の記事に譲りますが、jlreqクラスにpxrubricaでルビなど、luatexjaでフォント周りというスタンダードなことしかしていません。おかしなことはその後。
いわゆる1頁の大きさ、つまり本自体の大きさ程度に出力された最初のPDFがこんな感じ。
ここからテクニカル(?)なことをやっていて、別のTeXファイルで折り本になるように2ページを並べて、加えて原稿用紙のような匡郭やら版心題やら魚尾やらをあらかじめPagesで作った別PDFファイルから呼び出して合成してこんなPDFに変形させました。
それっぽい表記をするならば、「四周双線無界二十五字十一行双魚尾」になるんでしょうか。
印刷
既にお持ちの方はご存知の通り、和装本にしたいと思っていました。そこでいい感じの和紙(自宅で印刷できるもの)を探していて見つけたものに自宅のインクジェットプリンタで印刷しました。
ここでも小技(?)を使っています。通常、このようなインクジェット対応の和紙といえば裏表があります。なぜかは詳しいサイトが山ほどあるので割愛しますが要は滲まない面と滲む面があります。もちろん滲む面への印刷は公式が推奨しているものではないので自己責任ではありますがなんか試しに刷ったらいい感じだったので本来では印刷しない方の面に印刷しています。
読みやすいしいい感じの滲みじゃん!と無邪気にはしゃぐ当時の私に「給紙不良のこと考えた???」と聞いてやりたいです。ただでさえ通常のインクタンク一つがおおよそ5冊の印刷で消える中、給紙不良によるミスで一体何部分が計算用紙行きになったか数えたくもありません。
一つ言えるのは、刊行以降、メモ書きに困ったことはありません。
折り
印刷できたら後は簡単です。折って重ねて綴じるだけ。この本は47丁(ページ数で言うとその二倍、表紙裏表紙込みで94頁)になるので一冊あたり47枚折る必要があります。やり方にもよりますが、一冊分全部折るのに大体20から40分はかかったでしょうか。それが9冊分積み重なったのがこちら。鶴紗様…いっぱいおったよ…
ここから下綴じ、表紙裏表紙つけ、綴じ、題箋はりと行きますが今日はこのあたりで。