続錦藍綺譚の読み方

さて、今回はアンカット製本と呼ばれる製本でお願いしています。 これを書いている時点ではまだ発注したものは届いていないのですが、展示用に作った見本があるのでこちらで解説しましょう。

続錦藍綺譚の一部を開いたもの

少し見辛いですが、ページ同士が折り目で繋がっているのがわかります。通常現代の製本ではこうして作った本の天地(上下)と小口(開く側)をきれいに裁断し、よく見る本の形にします。

なぜアンカット製本が行われたかなどは以前の記事(続錦藍綺譚製本(2) - 鐘花文庫のブログ) を参照していただくとして、今日はどうやって読むのかを解説していきます。

当然折り目を切り開く必要があるので、ペーパーナイフなどの紙を切れる道具で折り目を切っていきます。

youtu.be

こんな感じ。このYoutube動画は限定公開なのでURL入れないと見つからない様になっています。悪しからず。

動画の最後で触れている通り、展示用のは折り目のところで複数枚の紙が重なる仕様で、切るのが少し大変です。しかし、頒布するものは折り目のところは一枚だけしかない仕様なので、もっと切りやすいはずです。

動画の最後の方で見える様に、性質上カットしたところはギザギザとした端になります。カッターなどの鋭利なものだともっときれいな端(アンカット本らしくなくなってはしまいますが、読めはします)になりましたが、くれぐれも怪我なさらない様お気をつけください。

推奨はペーパーナイフです。そもそもペーパーナイフはこのための道具ですから。アニメグッズにも(何も切れなさそうなものもたまにありますが)ペーパーナイフ見かけますし、日々の生活でも封筒を開けるのに使えます。おしゃれなペーパーナイフがあると日々の生活に彩りが生まれるのではないでしょうか。

最後に、ヨートゥンのペーパーナイフでも切れないことはありませんでしたが、新刊で使用した紙が厚めでちょっとあの第一世代CHARM (でしたっけ)が耐えられるか不安なのと私の手が痛くなったので使用は推奨できません。